家族と言う名の箱庭㊼ ~ニートの兄を作った人たち~
- 2023.11.14
- 家族と言う名の箱庭で
- ニート ヤングケアラー
【前回↓】
あとがき
さすがに私も冗談として母を乗せてしまったことは謝ったが、何もこちらに確認もせず仕事を勝手に辞めた母が悪いと思ったので言いたいことはハッキリ言った。
母は最期まで私を責めていたし、私も自分が悪いとも微塵も思わない。
お互い分かり合えないまま電話は終わり、母とはもう連絡も取りたくないと思った。
しかし時間が経つと気持ちも薄れ、孫にも会いたいのか母から連絡は来る。
遠回しにお金が無くなったことを時々言われ、モヤモヤが続いたが私はそれでも自業自得と思っていた。
母とのケンカは度々あったので、もう今更こんなトラブルには慣れているのだが、
ただ根本にお金で大変なのはニイトの責任もあると思っていた。
ニイトが働けば全て丸く収まるのに…なぜニイトは一切責めず、私と母がこんなケンカをしなければいけないのだろう…
そんな気持ちでいっぱいだった。
そしてまたしばらくして母からついに想像していた報告があった。
つづく
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