家族と言う名の箱庭㉖ ~ニートの兄を作った人たち~

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家族と言う名の箱庭㉕ ~ニートの兄を作った人たち~

 

あとがき

色々耐えたのに結局約束のお小遣いはもらえなかった…。
確かにお小遣い欲しさに、図々しくも父頼りにしてしまって甘えていたところも悪かったんだろう。

でもその日はお金がもらえなかった事実よりも、父の言葉を信じてホイホイついていってしまった自分がみじめで悲しかった。
離れていたから忘れていたけど、父はいつも口約束を破っていたことが多い。
買えないような高いものを買うと約束して買わない。
どこかに連れて行くと約束をして連れて行かない。
だったら最初から約束なんてしなければいい。

そんな父を見て、私は大人になっても守れない約束は絶対しないと誓っていた。

結局パチンコにみんなが儲かっていたらきっとお小遣いはもらえていたのだろう。
兄たちが父について行ったのもなんとなく理由が分かった。

私はしばらくあちらの家庭には関わらず、母と平和に暮らしていくことを誓った。

しかし…。

つづく

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