家族と言う名の箱庭で㉒ ~ニートの兄を作った人たち~

前回↓

 

家族と言う名の箱庭で㉑ ~ニートの兄を作った人たち~

 

 

あとがき

前回のようにあっさりと解散した私の家族なので、お互いがどこに暮らすのかもあっさりな子供たち。
子供が大きくなった場合の離婚は子供たちが自由に決めてくれという両親だった。

というわけでお互いがそれぞれバラバラに暮らすことになったが、私はお小遣いほしさに時々父の家に行ったりしていた。
(この時不倫相手も家に既に住んでいたのだがしばらく私はそれに気が付かなかった…)

兄も二人とも大きいので母はあまり心配してもいなかったようだった。
ニイトは相変わらずのニートだが、父親が裕福だった為きっとそのまま放置されていたのだろう。
心に引っかかりもあるが、しばらくは平和に母と楽しく暮らしていた。

両親のケンカも、兄への怒声も聞くことがない。
仲の良い友達とは毎日のように遊べて、大都会で暮らしも楽しかった。
私にとってはとても幸せな時期だった。

しかしそれはすぐに壊れることになる…。

つづく

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